ニュースサマリー

「140万件」の企業データで法人営業支援、Baseconnectが54億円調達。AIチャットボットのカラクリはさらなる開発へ【最新スタートアップニュース】

2023-02-13
STARTUPS JOURNAL編集部
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STARTUPS JOURNAL編集部

国内の成長産業やスタートアップに関する幅広い情報を収集・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、スタートアップニュースサマリーを配信している。

法人営業をデータベースで支援 Baseconnect

クラウド型企業情報データベースを手掛けるBaseconnectは2月7日、Z Venture Capitalをリード投資家とした出資と金融機関からの融資で54億円を調達したと発表した。

Baseconnectの「Musubu」は法人営業を効率化させる機能を備えた企業情報データベース。上場・未上場企業など140万件以上のデータを網羅するだけでなく、ターゲット企業へのメール配信や顧客管理機能などを兼ね備える。2018年4月のサービス開始から5年未満で累計導入社数が10万を超えたという。

累計調達額は82億円となった。調達した資金を元手に、Musubuの機能やデータの拡充、それに経営チームの組成に向けた採用活動などを進めていく方針だ。

自社開発のAIチャットボットで顧客体験を改善 カラクリ

顧客の問い合わせに自動で返答する「チャットボット」を開発するカラクリは2月8日、第三者割当増資と商工組合中央金庫からの融資で合計10億円を調達したと発表した。

カラクリは自然言語認識などのAI開発を手掛け、チャットボットの「KARAKURI chatbot」に搭載している。ボットは365日24時間顧客に対応できるうえ、会話で集められたユーザーの要望などを分析すればサービス改善にも役立てられるという。

同社はさらに、デジタル空間上で収集した顧客の行動データや会話ログなどを活用して、消費者の行動を先回りしてサポートするサービスの提供などを目指すとしている。

老朽化インフラ点検へ提携 オングリットとウイングアーク

AIやロボット技術を活用した構造物点検を実施するオングリットホールディングスは2月8日、データ活用ソリューションを提供するウイングアーク1stと資本業務提携を締結すると明らかにした。

ウイングアークは2月28日付けで、オングリットの発行済み株式の19.3%にあたる41,025株を取得する。取得価額は公表していない。

オングリットは橋梁などの老朽化したインフラの点検調査などを手掛ける。同社の「マルッと図面化」は、AIによる画像分析と人の手による編集を組み合わせて構造物の損傷図を作成できる。AIやロボットを活用して構造物の点検データを収集する取り組みも進めている。

データの分析や活用に強みを持つウイングアークは今回の提携を通じて、インフラ点検業務に特化したクラウドサービスの提供を開始していくとしている。具体的には、オングリットのロボットなどから得られた構造物データを蓄積・分析するなどして、老朽化対策や対策の評価などへつなげる考えだ。

注目の資金調達企業

Baseconnect

調達額:54億円調達先:Z Venture Capital(リード) / NTTドコモ・ベンチャーズ / salesforce.com / イノベーションC投資事業有限責任組合 / エン・ジャパン / ジャフコグループ / ユーザベース / 日本郵政キャピタル / みずほ銀行 / 三菱UFJ銀行 / 京都銀行 / 商工組合中央金庫 / 日本政策金融公庫 / 紀陽銀行 / 国内機関投資家(社名非公開)、欧州系海外投資家(社名非公開)含む備考:シリーズBラウンド / salesforce.comはSalesforce Venturesを通して出資

カラクリ

調達額:10億円調達先:ALL STAR SAAS FUND / ジャフコグループ / SBIインベストメント / 商工組合中央金庫

wevnal

調達額:10億円調達先:JICベンチャー・グロース・インベストメンツ / みずほキャピタル / アーキタイプベンチャーズ / 三菱UFJキャピタル備考:シリーズBファーストクローズ

パワーエックス

調達額:7億5,000万円調達先:MY.Alpha Management HK Advisors / ちゅうぎんキャピタルパートナーズ / フードテクノエンジニアリング / 他個人投資家による出資を含む

WizWe

調達額:5億4,000万円調達先: AIX Tech Ventures / アイキューブドベンチャーズ / エムスリー / ダイレクトマーケティングミックス / フュージョン / マニエスグループ / モバイル・インターネットキャピタル / 横浜キャピタル / 他投資家含む

注目のスタートアップニュース

Edu.tor

グローバル教育のEdu.tor、「グローバル教育」を展開する学校を中心とした学校情報まとめサイト【G School Navi】をリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000093956.html (2023/02/06)

mign

画像生成AIのStable Diffusionを組み込んだ建築デザイン支援ツールstudiffuseを提供開始https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000100410.html (2023/02/08)

KandaQuantum

面談事務の95%を削減する 面談音声まとめAI「CalqTalk」のサービス始動https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000082094.html (2023/02/09)

資本業務提携ニュース

オングリットホールディングス × ウイングアーク1st

オングリットホールディングスウイングアーク1stとの資本業務提携を実施。今回の提携により、現在保有するデータの価値を最大限に高め、建設業界における人材不足や就職弱者の問題、増え続ける老朽化したインフラ設備などを含めた問題などを解決することを目指す。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000053341.html (2023/02/08)

ピアズ × Super Massive Global

ピアズSuper Massive Globalとの資本業務提携を実施。今回の提携により、各種チャネルやノウハウを共有することで事業推進を加速し、両社の新たな価値創造を可能とするとともに、将来的にはメタバース事業における仮想空間内での協業や同社IPを用いたライブコマースでの協業も視野に入れていく方針だ。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000034339.html (2023/02/09)

フロンティア・フィールド × スズケン

フロンティア・フィールドスズケンとの資本業務提携を実施。提携を通じて、医療業務のDXを実現する「日病モバイル」の一層の普及拡大を目指すとともに、フロンティア・フィールドのビジョンである「医療のICTプラットフォームを創り医療をデジタル化する」の実現に向けた取り組みを加速するとしている。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000064723.html (2023/02/10)

WAVE1 × ショーケース

WAVE1ショーケースが資本業務提携を実施。WAVE1が蓄積してきた消防設備における知見を活かし、ショーケースが業界に特化したVertical SaaSとして共同開発することで、消防設備業界のみならず、不動産業界、ビルメンテナンス業界のDXを目指すという。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000387.000003483.html (2023/02/10)

STARTUP DB先週のリリース記事

「科学的介護」進めるRehabが11億3,000万円を調達。AI開発・ギリアと海運大手は技術革新へ【最新スタートアップニュース】(リリース日:2023/02/6)

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