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NEXTユニコーンランキング第4位、TBMとは?

「50年後」「100年後」「2050年」。この数字は新素材「LIMEX」の紹介動画において語られている、資源の枯渇に関する数字だ。50年後には、世界の原油埋蔵量が無くなり、100年後には世界の主要な森林が消滅。そして、2050年には世界の40%もの人が水不足による、水ストレスを体験すると語られている。

石油、木、水。どれも生活に欠かせない資源であり、地球環境が深刻な状態に陥っていることが分かる。それは国連が掲げたSDGsと呼ばれる、全世界の持続可能な17の開発目標を見ても明確だ。SDGsの中で、地球環境に関するものが5つ設定されている。地球で暮らすために、いま全人類をあげて、解決すべき課題のひとつが、この環境問題なのである。

そんな全人類共通の課題解決に挑むスタートアップがある。それが、TBMだ。社会課題解決型の事業にも関わらず、累計100億円を超える資金調達に成功。アメリカの3大アクセラレーターのひとつと呼ばれるPlug and Playのソーシャルインパクトアワードを受賞。さらに、2017年には過去にテスラやメルカリも受賞をしている日米イノベーションアワードにおいて、Innovation Showcaseに選出。日本経済新聞社の「NEXTユニコーン推計企業価値ランキング」にも、数多とあるスタートアップの中で、推定時価総額563億円と、Preferred Networks、パネイル、freeeに次ぐ第4位にも選ばれている。

社会問題を解決しながら、事業を拡大する、その両立は容易ではない。TBMは一体どのように、社会問題をビジネスとして解決しているのか。

TBMの開発する革命的新素材「LIMEX」

TBMの開発する革命的新素材「LIMEX」

https://tb-m.com/limex/products/

日本経済新聞社のスタートアップ時価総額ランキングTOP5のうち、4社はインターネットに関わる事業を展開しているが、TBMの事業のコアとなるのは新素材「LIMEX」だ。

「LIMEX」は、紙、プラスチックの代替品となる新しい素材で、注目すべき点は、主原料が石灰石ということにある。従来、紙を生産するためには、大量の木と水が必要とされ、普通紙1トンを生産する場合、樹齢30年の木を約20本、水を約85トン使用する。2016年には世界全体で、紙が約4億トン消費されているため、1年で紙を生産するために木が約80億本、水が約340億トンも使われている計算になる。

プラスチックも生産には資源が必要だ。プラスチックは石油由来の樹脂100%で作られているため、石油を必要とする。こちらも年間生産量が3億トンを超えており、燃油や化学繊維にもなる貴重な石油を大量に消費しているのは、想像に難くない。

大量に消費される紙とプラスチック。どちらも生産には貴重な資源を大量に消費している。しかし、これらは身の回りを見渡せば、確実に存在しているものであり、これらを無くした不自由な生活は想像することが出来ない。つまり、人類は紙とプラスチックの新しい素材を必要としているのだ。

そんな状況で熱い視線を注がれているのが、TBMの開発した新素材「LIMEX」である。石灰石を主原料としながら、紙とプラスチックの代替品となるため、注目されている。

石灰石はどこにでも大量にある鉱物の一種で、資源が乏しい日本でさえ、100%自給自足ができる鉱物だ。さらに「LIMEX」は高効率でのリサイクルも可能にしている。大量にある資源を何度も使用できるため、ほぼ無尽蔵といっても過言ではない素材が「LIMEX」なのだ。この新素材を使用すれば、自然の心配をせずに紙やプラスチックを使えることになる。

石灰石はどこにでも大量にある鉱物の一種で、資源が乏しい日本でさえ、100%自給自足ができる鉱物だ。さらに「LIMEX」は高効率でのリサイクルも可能にしている。大量にある資源を何度も使用できるため、ほぼ無尽蔵といっても過言ではない素材が「LIMEX」なのだ。この新素材を使用すれば、自然の心配をせずに紙やプラスチックを使えることになる。

ただ、「環境に優しいから」という理由だけならば、これほど注目を集めはしない。環境に良いが、実際に広く使われていないモノは大量に存在しているからだ。一方で、「LIMEX」は素材が石灰石であるがゆえの、独自の特徴を持っている。

それは、経年変化に強いこと、耐水性が高いことだ。「LIMEX」を用いて作られた紙は、丈夫で水に強いため、レストランのメニューなどへの利用に、とくに向いている。値段も普通紙と同等であるため、企業としては、十分な性能を持つ紙を使いながらも、環境に優しいという企業イメージを強めることができる。また、名刺に使われることも多く、2,500社以上の企業で導入された実績を持っている。スシローや吉野家などもその一例だ。

紙としてだけでなく、プラスチックの代替品としての導入も、企業にとっては非常にメリットが高い。日本では企業がプラスチック製の商品容器を使用する場合には、法律によってリサイクル委託金として1kg45円(2016年)を支払わなければならない。プラスチック製の容器を大量に使用している、某大手コンビニチェーンでは年間17億円もの額を支払っている。

しかし、この法律では石灰石を50%以上使用している容器は対象外となる。すなわち「LIMEX」のプラスチック代替品を用いるだけで、大幅なコスト削減が可能になるのだ。これは大きな企業ほど、導入するメリットがある。

このように、「LIMEX」を用いた紙、プラスチック代替品を用いることによって、環境に優しいイメージを与えるだけでなく、コスト面でも恩恵を受けるのだ。

追い風を受ける、社会課題解決スタートアップTBM

TBMを支えるのは、技術力だけではない。社会の風潮や、法規制も成長を後押ししている。

世界経済フォーラムのダボス会議では、2050年までに海洋中のプラスチックが魚の総重量(約8億トン)を上回るという予想が発表され、注目を集めた。上で記した、SDGsにおける目標の影響もあり、各国はすでにプラスチック利用に対しての規制を開始している。

レジ袋に関しては、世界で最も人口が多い中国、インドを含む、計41ヶ国において、製造、販売、使用などが禁止されている。ヨーロッパを中心とした国々では、世界25ヶ国で有料化、課税措置などが取られている。

世界でプラスチック規制が進んでいるものの、人類はプラスチックなき世界には戻れない。その風潮で注目を集めているのが「LIMEX」なのだ。世界に大量に存在しながら、高効率でリサイクル可能な素材。そして、性能としても問題なく、価格も安い。つまり、企業、そして地球から求められているといっても過言ではない素材といえる。

TBMはグローバル展開もすでに始めており、日米中を含む30ヶ国以上で特許を登録済みだ。世界で70兆円の紙、100兆円を超えるプラスチックという巨大なグローバルマーケットに「LIMEX」で挑むTBM。人類、企業から求められているこの素材を開発したスタートアップは十分に世界で勝てる可能性を秘めている。

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