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国内スタートアップ資金調達金額ランキングレポート(2019年1〜8月)

近年、大型資金調達のニュースが多く見受けられる。日本経済新聞によると、2017年に比べ、2018年に資金を調達したスタートアップは企業数こそ減っているものの、STARTUP DB調べで合計資金調達額は1.5倍に伸びている。5年で見ると、4倍にまで伸びている。つまり、1社あたりの金額が増加しているということが言えるだろう。

大学とスタートアップの提携や、経済産業省によるスタートアップ支援プログラム”J-Startup”、INCJをはじめとする官民ファンド設立など、産官学問わず動きが活発になっている。更には、大手企業もオープンイノベーションに乗り出し、CVCを設立するケースも増えており、スタートアップエコシステムの活性化も年々進んでいる。

そんななか、2019年もいくつもの大型資金調達が実施されている。本記事では2019年1月〜8月までの合計資金調達金額をランキングとして紹介する。

2019年1〜8月もっとも資金を集めたのはフロムスクラッチ

2019年1月〜8月までの期間でもっとも資金を集めたのは、マーケティングプラットフォーム「b→dash」の開発をおこなうフロムスクラッチで100億円だ。次いで「Autoware」を活用した自動運転システムの開発をしているティアフォーの90億円、小型SAR衛星「StriX」の開発を行うSynspectiveが87億円と続く。

Topics1:ディープテック系、SaaS系のスタートアップが多い

TOP20位のうち、宇宙ロケット、ロボット、自動車などのディープテック系のスタートアップが6社ランクイン。

ディープテック系のスタートアップで大きな資金調達をしたのは、以下の企業だ。

ティアフォー
Synspective
MUJIN
Spiber
アストロスケールホールディングス
GROOVE X

他には、フロムスクラッチSmartHRヤプリなどのSaaS系の企業が上位にランクインしている。中でも2019年7月に発表されたSmartHRの61.5億円の調達したニュースは話題を呼んだ。

アメリカで上場しているSaaS企業は現在50社以上あり、それらの売上継続率の中央値は120%を超える。SlackやZoomのような伸び盛りの企業にもなると、売上継続率が140%〜180%SmartHRの売上継続率は現在130%近くあり、アメリカで伸びているSaaS企業と比べても見劣りしない成長率を誇る。

Topics2:海外企業からの投資が目立つ

今回のランキングに入っている企業だけを見るとSaaS系企業に関して海外企業が投資している傾向にある。

フロムスクラッチ
引受先海外企業:KKR
SmartHR
引受先海外企業:Light Street Capital、ほか1社

ここで注目したいのはフロムスクラッチSmartHRの引受先だ。フロムスクラッチの引受先となったKKRは、初の日本スタートアップへの投資である。KKRがリード投資家として40億円を出資している。

さらにSmartHRに出資しLight Street CapitalはSlackやShopify、Uberといった世界屈指の企業に投資している。もう1社海外企業から調達しているが、残念ながら社名は公開されていない。非公表海外企業に関しては、SmartHR代表宮田氏のブログで「世界で最も著名な投資家のうちの1社」と明かされている。

本記事は今後も継続的に連載していくので、今後の資金調達ランキングの動向にぜひ注目していただきたい。

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