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東京大学と共同研究「東京23区におけるスタートアップ・エコシステムの集積研究構造分析」発表

国立大学法人東京大学(東京都文京区、総長:五神真)空間情報科学研究センター(柴崎研究室)に対し、STARTUP DB(スタートアップデーターベース)を活用した「東京23区におけるスタートアップ・エコシステムの集積研究構造分析」に関する共同研究論文を、2020年11月8日に行われた「都市計画学会大会」にて発表いたしましたのでご報告いたします。研究結果からは、スタートアップとその支援機関(VC,インキュベーターなど)によって構成されているエコシステムは,東京都心の渋谷区・港区・千代田区・中央区に集中して立地する傾向が明らかになりました。

特に、渋谷、六本木では大型築古のSクラスビルにスタートアップとその支援機関の集積が発生、局所的にまとまったコミュニティが複数観察されました。一方、課題として、五反田、千駄ヶ谷、東新宿などのエリアは多くのスタートアップが立地しているにも関わらず支援機関が少ないことから、これらのエリアでは、支援機関によるサポートを厚くすることで、スタートアップがより成長しやすいコミュニティの構築が可能であることが示唆されました。

■共同研究論文の概要
本研究の目的は、スタートアップのエコシステムにおいては、スタートアップ及びその支援者コミュニティの集積密度を重要な指標と捉えています。そこで、東京23区の町丁目単位でのスタートアップ、その支援拠点、両者の共集積であるエコシステムの空間的な集積パターンを可視化することを目指します。

分析方法は、スタートアップ及びエコシステムのマイクロクラスターの抽出が目的であるところから、より集積度の高い東京23区を中心に分析を進めることにしました。

分析の結果、東京23区における集積パターンの特徴として、広域(東京23区)、小地域(町丁目)、ビル単位の3つの空間スケールでそれぞれ違ったパターンの集積、集積パターン分析から2つの地域課題も明らかになりました。

■共同研究論文タイトル
東京23区におけるスタートアップ・エコシステム集積の研究
URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalcpij/55/3/55_1055/_pdf/-char/ja

■公益社団法人日本都市計画学会
2020年11月8日(日)に開催し、本論文の発表が行われました。

■東京大学 空間情報科学研究センター 柴崎研究室 について
実世界のデジタルコピーを作成、それを使って実世界に起こる様々な問題の解決を支援するための研究や技術開発を行っています。具体的には、位置情報ビッグデータ解析、携帯電話データを利用した海外の都市・地域の比較分析、人々の流動解析やデータ同化、海外大都市における交通や物流解析、企業の取引構造データを利用したモノの流れ・カネの流れの推定、海外のCOVID-19対応などを行っています。
https://shiba.iis.u-tokyo.ac.jp/overview/

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