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【8月第2週の資金調達ランキング】

【資金調達サマリー】

今週の注目トピック

今週の資金調達で最も注目なのは、やはりfreeeであろう。
前回の
33億円のラウンドから約1年半が経ち、倍近い金額の65億円の資金調達に成功した。累計資金調達額161億円は、IPOを実施した企業と比較しても、日本でメルカリに次ぐ2位となっている。

今回の資金調達で編集部が特に重要な動きと考えているのが、三菱UFJ銀行が引受先となっていることだ。以前からAPI連携を行うなど、業務提携を行ってきたものの、さらに連携を強めていく方針。

三菱UFJ銀行としては、クラウド会計から得られる財務情報のデータを融資や決済に活用する予定で、よりスモールビジネスを展開する事業者にとって、低コストで効率のよいサービスが提供されると予測される。

またスマートドライブも、17億円の大型資金調達を実施した。
同社は独自に開発した端末から収集出来る、車の移動データを軸に事業を展開。法人、個人の双方に事業を展開しているが、最近では個人向けの事業に関するプレスリリースが多く、
toC向けに力を入れている事が考えられる。

具体的には、20182月に移動データから算出する車の安全運転度をもとに、料金が変動する、月定額のカーレンタルサービスを個人向けにリリース。さらに今回の資金調達を期に、同サービスの全国展開を始めるとともに、新しく高齢の家族を見守る事が出来る家族向けのサービスも展開する予定だという。

それでは、8月第2週に資金調達を実施したスタートアップを、金額の高い順に紹介していく。

今週の資金調達ランキング

第1位 freee 65億円 

freee
調達額:6500百万(三菱UFJ銀行、LINE、ライフカード
 
博報堂や
Googleで活躍をしていた佐々木氏によって、日本のスモールビジネスを強くするという思いをもって設立されたFinTechスタートアップ。クラウド会計ソフトと人事労務管理ソフトを主力として事業を展開しており、すでに100万事業所に利用されている実績をもつ。今回の調達では三菱UFJを連携し、クラウド会計ソフトの情報をリアルタイムで銀行と共有し、融資や決済に活用する予定。

第2位 スマートドライブ 17億円

スマートドライブ
調達額:1700百万(産業革新機構、ゴールドマン・サックス、モノフル、鴻海精密工業
 
東京大学大学院にて移動体のデータ研究をしていた北川氏によって設立されたスタートアップ。独自に開発した小さな端末を車につけることによって、エンジンの回転数や車速など様々な運転データを取得し、個人向け運転見守りサービスや法人向けに個人向け車両管理、安全運転を支援するサービスを展開。
20182月には、データによって測定した安全運転度によって料金が変動する月定額のカーレンタルサービスを開始している。

第3位 モジュラス 8億円

モジュラス
調達額:800百万(ファストトラックイニシアティブ、ペプチドリーム、DBJキャピタル)
 
最先端の計算技術を駆使して、戦略的創薬アプローチの研究をバイオスタートアップ。引き続き、グローバル企業となるために創薬に関する研究を続ける方針。

第4位以下の企業(資金調達金額が大きい順)

AI inside
調達額:530百万(東京大学エッジキャピタル、日本郵政キャピタル、三菱UFJキャピタル
 
手書き文字を高精度でデジタルデータ化するサービスを主な事業の1つとして展開している企業。類似したサービスはあったものの、従来のものは精度が低く、業務効率化の実現をするには程遠いものだった。そこで同社は、ディープラーニングを活用した画像認識技術と文章の前後関係を判定する自然言語解析を組み合わせたことで、高精度なデジタルデータ化を可能にしている。
ベルフェイス
調達額:500百万(グロービス・キャピタル・パートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、小野忠彦、キャナルベンチャーズ)
 
BtoBセールス・顧客サポートに特化したインストール・ログイン不要のオンライン商談システムを提供しているスタートアップ。ネット環境さえあればどこでも5秒で接続でき、音声は電話回線を使うため接続が不安定で音声が途切れたりすることはないということに強みをもつ。ローンチからわずか2年で導入企業は600社を超える。
BizteX
調達額:400百万(WiL、ジェネシア・ベンチャーズ
 
より人間らしく生産性や創造性の高い業務に集中出来るようにという思いのもと、国内初のクラウド
RPAを開発、運営している。エンジニアでなくても簡単に導入することに強みをもっている。リリースから1年ですでにトライアルアカウント数1150件以上を記録している。
MyRefer
調達額:360百万(グリーベンチャーズ、パーソルホールディングス、宇野康秀
 
パーソルキャリアの社内起業コンテストから生まれたスタートアップ。定着率も高く、採用コストも低いことから注目されているリファラルでの採用を促進するサービスを展開している。すでに
370社以上の導入を誇っている。
tripla
調達額:250百万(イノベーション・エンジン、三井住友海上キャピタル、三生キャピタル
 
国も注力をするインバウンド領域において事業を展開。具体的には、訪日外国人旅行者向けの旅行アプリ、インバウンド事業者向けにチャットボットサービスを展開。すでに
230施設が導入している実績をもつ。
ペルソナイズ
調達額:180百万(DLEキャピタル、W TOKYO、アソビシステム、フリービットインベストメント)
 
サロン業界においてテクノロジーを活用してイノベーションを起こす事を目標とするスタートアップ。サロンの開業を物件候補から融資までサポートするサービスや、美容室専売品の貸し出しサービスなどを展開。2018年9月には美容ジャンルに特化したライブ配信アプリ「salomee LIVE」をリリースする予定。
Rehab for Japan
調達額:100百万(インキュベイトファンド、キャピタルメディカ・ベンチャーズ)
 
高齢者の力になれる仕事をしたいとの思いをもった作業療法士であった大久保氏によって設立されたスタートアップ。デイサービス内で利用されている、リハビリ手法を用途別に見る事が出来るクラウドサービス「リハプラン」の開発をしている。
GINKAN
調達額:80百万(セレス、小村富士夫)
 
トークンエコノミーを活用して、新しい経済圏の構築へチャレンジをするスタートアップ。同社の運営する
SNSは食体験を投稿するもの。良質なレビュアーに対してEthereumのベースのトークン報酬が与えられる仕組みを構築している事に特徴をもつ。20188月時点で17万件以上のレビュー、42万枚もの写真を掲載されている。
ポリグロッツ
調達額:65百万(QBキャピタル、PEHR、パイプドHDRobert T. Huang
 
英語学習アプリを提供するスタートアップ。学習はできなくても、個人それぞれの興味をベースとした情報収集は習慣化させることができる、という山口隼也CEO自身の海外での体験をもとに開発されており、提携している海外ニュースメディアの記事を同アプリ上で読む事が出来る。また講師とのオンライン、オフラインレッスンを受けられる機能をもつことも特徴としてあげられる。
空き家活用
調達額:62.1百万(ジェネシア・ベンチャーズ、ジャパンベストレスキューシステム)
 
社会問題となっている、空き家問題を解決することを使命として事業を展開している不動産スタートアップ。具体的には独自の空き家データベースを活用し、不動産事業主とマッチングするサービスを展開。専門の調査員が空き家に関する情報を取得しているため、独自のデータを持つことに強みを持っている。
タイミー
調達額:56百万(ジェネシア・ベンチャーズ、ガイアックス、サイバーエージェント・ベンチャーズ、コロプラネクスト、F Ventures、日本政策金融公庫)
 
同社はワークシェアリングサービスを提供。具体的には、人手が足りていない飲食店などのお店と、暇な時間を有効活用したい人たちをマッチングするサービスとなっている。
個別の応募や採用面接は不要で、アプリに空いた時間を入力すると、数多くの候補から希望の時間に働けるお店を探すことが可能となっている。
ユナイテッドドリーム
調達額:50百万(BASE Partners成田修造
 
同社は女性とヴィジュアル系に関するメディアを開発、運営している。分散型メディアを特徴としており、人気な女性をあつめ投稿している。またビジュアル系アーティストを応援するコミュニティプラットフォームを形成しており、
450人ものヴィジュアル系アーティストがすでに登録している。

調達額が非公表のスタートアップ

アドインテ
調達額:非公開(ベクトル、ビジョン、三越伊勢丹イノベーションズ、UFI FUTECH)
 
知性のある広告をミッションとした、アドテク、WEBマーケティング事業を展開する企業。主力事業の1つ「AIBeacon」はGPSでの一分析には適さない店舗内の特定コーナー毎の計測をする事に強みをもつ。
FiNC
調達額:非公開(資生堂ベンチャーパートナーズ
 
2017
1月には20億円を調達したことでも話題を集めたヘルスケアスタートアップ。個人に最適なレシピを提案する「FiNC」やプロから栄養、運動、メンタル面においてサポートを受けられる「FiNCダイエット 家庭教師」などを提供。また、カゴメ、東京急行電鉄などと連携して法人向けのサービス展開も活発に行っている。CSROにサッカー日本代表の香川真司氏が就任したことでも注目を集めた。
ecbo
調達額:非公開(KSK Angel Fund
 
Uber Japan
の立ち上げにも参画している工藤氏によって設立されたスタートアップ。駅周辺のコインロッカー不足を解消するために、荷物を一時的にお店に預けられる「ecbo cloak」事業を展開。立地が事業の命運を分けるビジネスにおいて、20182月にはJR東日本、西日本などから資金調達を実施しタッグを組むことに成功。IVC Lanuch Pad 2017 Fall」においても優勝している。

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