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【2018年4Q IRレポート】Alibaba

【2018年4Q IRレポート】Alibaba

2018年5月4日に今年度4Qを終えたAlibabaがプレスリリースを発表した。

業績ハイライト

【2018年4Qの主な実績】
└総売上高:98億7300万ドル(前年同期比61%増)
└営業利益:14億7000万ドル(前年同期比11%増)
└当期純利益:10億5900万ドル(前年同期比33%減)
http://www.alibabagroup.com/en/news/press_pdf/p180504.pdf

ビジネスハイライト

主な事業

Taobao – ショッピング体験の再定義
2018年度は革新的なコンテンツフォーマットと個人の推奨によってショッピング体験を再定義している淘宝網アプリケーションの戦略の成功を目の当たりにした。これらの取り組みは、ユーザーエンゲージメント、購入コンバージョン、および年間アクティブ消費者の強力な成長をもたらした。当社の誤差に強いコンテンツエコシステムが淘宝網アプリケーションを中国で最も人気のあるモバイルアプリケーションの1つにした。2018年3月31日現在、約150万人のコンテンツクリエイターが淘宝網のアプリケーションを積極的にサポートし、キュレーションされた投稿、ショートフォームビデオ、ライブ放送イベントを通じてブランドと消費者のエンゲージメントをサポートした。
私たちは、ユーザー獲得、関与、リピート訪問、取引への投資から強力な成果を上げた。中国の小売市場において前四半期の3700万のモバイルMAUから、2018年3月に今四半期合計6億1700万のモバイルMAUへの純増を達成した。モバイルユーザの堅調な成長と中国の新年の宣伝キャンペーンの成功により2018年3月31日までの年間アクティブ消費者は5億5200万人となった。

Tmall – 成長の再加速と市場リーダーシップの促進
引き続き顧客内シェアを獲得し、B2C市場でリーダーシップを発揮した。2018年度衣料品、日用品、家電製品および家庭用電化製品の強みを反映して、物品の総流通総額が前年比45%増となった。流通プラットフォームとしてだけでなく、マーケティングツールや消費者データのインサイトを通じてブランドやマーチャントが新しい顧客の獲得やリピート顧客へのサービス提供を支援するイネーブラーでもあるTmallをブランドやマーチャントに向けたバリュープロポジションを提案。
引き続きTmallは世界のトップブランドのプラットフォームとして選ばれ続けている。 H&M、Marni、Yonexは今四半期にTmallにフラグシップショップを設立。 2018年3月31日現在Tmallには15万個以上のブランドが掲載されている。新しくローンチされた「Luxury Pavilion」には現在バーバリー、ドムペリニョン、トッド、ゼニス、ラメル、マセラティ、ゲランを含む50のブランドが参加している。

New Retail – 将来の消費パターンの把握
新しいリテール戦略は、新しいコンセプトや技術と戦略的提携のインキュベーションを通して、オンライン/オフラインのショッピング体験をシームレスに統合することで、将来の消費者行動を形作っている。このプロセスでは店頭技術やデジタル化された在庫とサプライチェーンシステム、消費者の洞察力、モバイル決済などを中心に小売業全体をデジタル化することで、従来の小売業において大規模な変革を推進している。
当社独自の食料品小売フォーマットであるHemaはオンライン注文を受け、注文された品物を小売店舗に保管し店舗で買い物をする顧客にエキサイティングなエクスペリエンスを提供することで、オンラインとオフラインのコンバージェンスを例証している。Hemaは店舗の場所が消費者のコミュニティに近接するため、オンラインで注文した顧客に30分以内で商品を提供することができる。 最近では上海と北京で24時間配送サービスを開始した。

International – 長期的な成長のための投資
当社のクロスボーダーおよび国際的な小売事業は、引き続き有望な成長を遂げている。2018年度に国際ビジネス小売事業からの収益は前年比で94%増加した。
ここ一年で当社はラザダのコア技術基盤の再構築と経営陣の強化を行い、ラバダの事業をアリババエコシステムに統合した。東南アジアは競争の激しい市場になったが、依然としてオンライン小売はそこまで普及していない。この地域へのコミットをするため、私たちがこれまでにラザダに投資した20億ドルに加え、成長と顧客獲得を加速する目的でさらに20億ドルを投資した。国境を越えた貿易面ではTmall Globalが挙げられる。Tmall Globalは海外のブランドや小売業者が中国消費者を獲得し、ブランド認知度を高め、中国において物理的な操作を必要とせずに消費者のインサイトを得るための最高のプラットフォームである。 2018年3月現在 、Tmall Globalを通じて74の国と地域から1万8000のブランドが中国に自社商品を販売している。2017年12月までの9ヶ月間Tmall Globalは中国におけるNo.1クロスボーダー電子商取引プラットフォームだった。(取引額に基づくAnalysysによる調査)

Cainiao Network – データに対応したロジスティクス
Cainiao Networkは新しいリテール戦略のインフラストラクチャとして、データプラットフォームとテクノロジーを引き続き開発した。これにより消費者への迅速かつ正確な提供を確実にすることができた。
2018年3月にはeコマース専用の大陸間飛行をローンチし、中国からロシアに出荷されるパッケージの配送時間を大幅に短縮。

クラウドコンピューティング

クラウドコンピューティングの収益は、顧客の堅調な成長と付加価値の高い製品を反映した顧客あたりの収益の増加により、前年度比101%増の21億3500万ドルとなった。IDCによるとAlibaba Cloudは、47.6%の市場シェア(2017年度上半期の売上に基づく。2016年度上半期は42.4%)を誇る中国のIaaS市場のリーダーである。当社は顧客と収益の大幅な拡大と多様化を目の当たりにしており、付加価値のある製品や機能を開発して市場をさらに拡大を進めるために引き続き投資する予定である。
2018年3月にAlibaba Cloudは316の新製品と新機能を発表し、そのうちの60を超えるものが人工知能やデータ管理、セキュリティにフォーカスしている。また最近では製造や不動産、空港、駅など公共施設のIoTアプリケーションの開発を可能にする独自のエッジコンピューティングソフトウェアLink Edgeを立ち上げた。
Alibaba Cloudは引き続き海外での顧客基盤を拡大している。最近ではインドネシアに新しいデータセンターを新設し、現在世界18カ国と地域にて展開中。

当四半期の主要企業顧客とパートナーシップ

China National Petroleum Corporation
中国最大の石油会社の1つ。プライベートクラウドや大規模データ、セキュリティ製品、サービスを活用してAlibaba Cloud上に調達プラットフォームを構築している。

Malaysia Digital Economy Corporation
マレーシア政府が持つコーポレーション。マレーシアの首都クアラルンプールで交通管理に当社のCity Brainを採用。City BrainはAIや大規模なデータ分析、コンピュータビジョンなどの高度な技術を活用して、都市交通の管理および最適化をしているプラットフォームだ。

Cathay Pacific
香港に本社を置く世界有数の航空会社。中国における事業の保護のために当社のセキュリティおよびデータ保護コンサルティングサービスを採用している。

デジタルメディアとエンターテインメント

中国において日用品よりも嗜好品に多く投資する中流階級が増えているため、消費者のレジャーへの支出は引き続き増加すると考えている。2018年度に技術やコンテンツ、タレントに投資することで、当社の中核であるコマースビジネスを超えたデジタル消費経済に拡大するための確かな基盤を構築しました。私たちは5億5200万人の年間アクティブユーザーの顧客基盤とインサイトを活用し、デジタルメディアとエンターテインメント事業を成長させる戦略を実行する良い位置につけている。当社のコマースビジネスとエンターテイメントのシナジーは、優れたユーザーエクスペリエンスを提供できると同時に、顧客のロイヤルティとサブスクリプションの収益を上げ、広告主の投資収益率を向上させる。

独自のリアリティーショーやドラマシリーズなどのコンテンツ配信により当社オンラインビデオサービス「Youku」は1年で年間平均加入者を160%以上増加し、独自コンテンツの強力な効果を実証した。

イノベーションイニシアティブと技術開発

2018年度には大きなユーザー規模を獲得した製品を当社のイノベーションイニシアティブは多数生み出した。

AutoNaviは2018年3月現在、デイリーアクティブユーザーによるモバイルデジタル地図やナビゲーション、リアルタイム交通情報の最大手プロバイダーだ。デイリーアクティブユーザー数は6000万人に達している(QuestMobile調査)。またAutoNaviのオープン・デジタル・マップ・プラットフォームはフードデリバリーや自動車送迎サービス、ソーシャルネットワーキングなどの主要モバイルアプリを支えている。さらに今四半期中、AutoNavi独自の車両用ナビゲーションシステム(AMAP AUTO 3.0)をローンチし、同システムは中国大手自動車メーカーの一部の車両に搭載された。

メッセージングをコアサービスとするDingTalkは、企業のコミュニケーションおよびコラボレーションマーケットへの進出に成功した。DingTalkはテキストや写真、音声ビデオコミュニケーション、コラボレーション機能およびワークフロー管理など、職場においての重要タスクを1つのプラットフォームで叶える。

ローカルサービス

Ele.me – 当社の市場規模を拡大し消費者により良いサービスを提供する戦略的な買収
2018年4月2日に当社は中国における有力なオンラインフードデリバリープラットフォームの1つであるEle.meの残存持分を取得することに合意したと発表。Analysysによると、中国のオンライン食品配送業界の規模は2017年には330億ドルであった。100万人の消費者にサービスを提供し、600以上の都市で運営されているEle.meは、今回の買収により当社のエコシステムに統合される。Ele.meのローカル配信ネットワークが当社のニューリテール戦略の中核となる。Ele.meの消費者リーチとレストランとの繋がりはレストランやバー、ビューティサロンなどのローカルサービスリストを提供するAnt Financialとの合弁企業であるKoubeiと補完的な組み合わせになるだろう。(以下略)

アントフィナンシャル

2018年度にAnt Financialの33%の持分を取得し、2014年のAnt Financialとの一連の合意に基づいて戦略的関係を強化することに合意した。

Ant Financialの持分を通じて関係を深めていくことは、モバイル決済によるニューリテール戦略の推進やAlipayデジタルウォレットとの連携によるユーザー獲得と維持の強化、国際展開を促進するなど多くのメリットをもたらすだろう。さらに、Ant Financialの持分は、Alibabaおよび当社の株主が金融テクノロジー部門の将来の成長に参画することを可能にする。

Ant Financialは資産管理や消費者金融サービスなどの統合された金融ソリューションを提供することにより独自のバリュープロポジションを構築し、ユーザーベースとビジネス規模の急速に拡大した。当四半期は積極的にビジネスに投資し、ユーザー獲得とエンゲージメントを強化したが、結果的にこれらの投資により当四半期のAnt Financialの純損失をもたらした。またAlipayは2018年3月31日に終了した会計年度において、世界のJVパートナーと共に年間約8億7000万人のアクティブユーザーにサービスを提供。さらにAnt Financialは融資や現金管理、保険サービスを通じて1,500万以上の中小企業にサービスを提供することにより(2018年3月現在)、中国の経済発展を支援している。

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