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これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

これから伸びていくサービスはどんなサービスか。この疑問はこれからサービスを作っていく人、あるいは就職希望者であれば誰もが考えたことのある問題だろう。日本政府は、あらゆる来るべき社会課題に向き合うために投資を行なっていく分野を8つ定めた(*1)。これらの分野は、今後伸びていくことが予測される大注目の分野だ。本調査では、そんな成長分野でイノベーションを起こすスタートアップもあわせて紹介する。

日本政府が政策資源を集中投入し、未来投資を促進させていく8つの分野がこれだ。

1.健康、医療、介護
2.物流、移動サービス
3.サプライチェーン
4.インフラの生産性と都市の競争力の向上等
5.Fintech
6.エネルギー、環境
7.ロボット、バイオ・マテリアル
8.住宅流通、リフォーム市場

以上8つが、日本政府が今後未来に向けて投資を行なっていく分野だ。これらは2017年6月にまとめられた「未来投資戦略2017」にて、選定がなされている。日本の大きな課題である長期にわたる生産性の伸び悩み、新しい需要創出の欠如を解決することを目的としている。

いわばこの8分野は、日本が国をあげて投資をし、今後の成長が見込まれる分野だ。

その中でも生産年齢人口の減少による人手不足、持続可能な社会づくりという社会課題の解決を目指して採択されたのがロボット、バイオ・マテリアル領域だ。世界一のロボット活用社会、生物機能の最大活用することでの解決を目指す。今回の採択を受け、ロボット、バイオ・マテリアル業界ではどんなことが期待されるのであろうか。

*1:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/miraitousi2017_t.pdf

ロボット、バイオに託された我が国の社会課題

日本は課題先進国とも言われるように、バブル崩壊後の経済低迷を始め多くの課題を抱えている。主なものとして、経済発展はもちろんのこと、人手不足や高齢化に伴う健康社会の実現などがある。それらを解決していくためには、生産性の向上や新産業の創出などが不可欠だ。だがそれらはまだ日本では実現できていない。

これらを達成するためにロボット、バイオ産業の成長が急がれている。以下に、ロボット、バイオ産業において政府が進めていく施策をまとめた。

ロボット産業では、中小企業にロボット導入を提案するシステムインテグレータを2020年までに3万人に倍増し、1万社に対して支援を行うなどの施策を国をあげて進める。その他、汎用的な作業を行えるロボットの開発や、ロボット開発などにおける制度の整備等も実施される。

ロボット領域で進める6つのポイント
・ロボット導入を提案するシステムインテグレーターを3万人に倍増
・汎用的な作業を行うロボットの開発
・ロボット介護機器のスムーズな海外進出を促す
・災害対応・インフラ点検ロボットの開発促進、評価基準と試験手法の整備
・農林水産分野における AI や IoT、ビッ グデータ、ロボット技術の開発
・ドローンによる荷物配送の促進

バイオ産業では研究開発を推し進め、健康増進、未病社会の実現を目指すだけでなく、バイオ産業の発展から日本経済の発展への貢献も目指している。

バイオ産業では、ビッグデータやAI技術の活用が急速に進んでおり、これまで利用し得なかった潜在的な生物機 能を最大限活用することが可能になってきている。しかしバイオ産業は高コストであり、国内市場が小さい。そこで、官民で連携することでバイオ技術を活用した市場創出を行なっていく。そのために進めていくポイントが以下の通りである。

バイオ・マテリアル領域で進める3つのポイント
・生物を活用した機能性物質生産のための産学官による技術開発を推進
・生物資源データベースの整備、活用
・バイオ分野の事業環境整備

以上のように政策が決められた。だが支援を拡大していく政府の他にも、後押しを受けながら実際に社会課題を解決していくプレーヤーも必要だ。次にあげたのが、ロボット、バイオ産業を牽引していくスタートアップ20社だ。

ロボット、バイオ・マテリアル産業でイノベーションを起こすスタートアップ

ロボット領域、バイオ・マテリアル領域が投資戦略分野として策定されたのは、企業にとって成長を促進する追い風となる。そんな未発達のロボット産業、バイオ・マテリアル産業を牽引していく注目すべきスタートアップを紹介する。

ロボット産業

ロボット産業が「未来投資戦略2017」に採択された背景には、主に人材不足や生産性の低下があった。ではロボットでそうした課題解決を行うスタートアップは、どんな企業だろうか。

BizteX:日本初のクラウド型RPA

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://www.biztex.co.jp/service/

国内初のクラウドRPA「BizteX cobit(コビット)」 の開発を行う。導入する際は複雑な専門知識は不要のためエンジニアでなくても誰でも簡単に導入を行うことが出来るのがクラウドRPAの特徴。

2017年7月のサービスリリース後、1年でトライアルアカウント数1150件以上、作成されたロボット数は4,200体を超えた(2018年7月時点)。

経済産業省のスタートアップ育成支援プログラム、J-Startup企業選出。「2018年度グッドデザイン賞」受賞。

ルートレック・ネットワークス:AIとIoTで、農業での土壌環境管理を自動化

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://www.zero-agri.jp/about/

AIとIoTで、農業での土壌環境管理を自動で行える「ゼロアグリ」を提供。農業業務を楽にすることで、新規就農者の増加にも貢献する。ベトナム、タイ、中国で試験的な導入が開始している。

第4回日本ベンチャー大賞「農業ベンチャー賞(農林水産大臣賞)」を受賞。

自律制御システム研究所(ACSL):国内で唯一ドローンのCPU開発

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

http://www.acsl.co.jp/

千葉大学特別教授でもある野波CEOによって設立されたドローンスタートアップ。ドローンの開発を行なっている。また国内で唯一ドローンのCPUの開発も行なっている。2016年より、楽天と協業してドローン配送サービス「そら楽」を開始。

累計約28億円を超える資金を調達済み。12月21日には、国内初のドローン企業としてマザーズに上場する。

未来機械:水を使わない「ソーラーパネル清掃ロボット」

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://www.miraikikai.jp/

ロボット・メカトロニクス機器や、レーザー三次元センサー等の開発・販売を行う香川大学発スタートアップ。

水を使わずブラシで清掃する「ソーラーパネル清掃ロボット」を開発。手作業に比べ、清掃コストを5分の1に削減することができる。サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールなどの中東諸国で導入されている。

2018年8月に7億円の資金調達を実施。2017年グッドデザイン賞受賞。

Aerial Lab Industries:クルマやバイクが飛び交うエアーモビリティ社会の実現

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://ali.jp/business/airmobility/

ドローン関連商品の販売や技術コンサルティング、またブロックチェーン技術を活用したプロダクト開発を手がけるスタートアップ。特に、有人小型飛行機を可能とするホバーバイクを開発し、空飛ぶ車やバイクの社会を作るエアーモビリティ社会構想を掲げているのが特徴的だ。

2018年3月には、本田圭佑氏のKSK Angel Fundからの出資も受けている。

SEQSENSE:自律移動型警備ロボット

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https://www.seqsense.com/

JAXAではやぶさのプロジェクトメンバーを務めた明治大学理工学部教授の黒田洋司氏によって設立されたスタートアップ。主な事業は自律移動型ロボット「SEQSENSE」の開発。

「SEQSENSE」は、完全自律行動ロボットが商業施設やオフィスビルなどの警備を行うサービス。人材不足の進む警備セキュリティ業界の課題解決を目指す。

seven dreamers laboratories:全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://laundroid.sevendreamers.com/about/

全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」の開発。クローゼット型の「ランドロイド」に衣類を入れるだけで、折りたたまれて収納される。単に衣類をたたむことだけでなく、アイテム別や家族別に仕分けをする事が出来たり、さらには服のコーディネート機能も搭載。

2018年9月までに110億円を調達した。

WHILL:電動車椅子

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://whill.jp/

電動車椅子の開発を行うスタートアップ。

100メートル先のコンビニにいくのもあきらめていた従来型車椅子ユーザーのため、電動かつスタイリッシュでかっこいいデザインの電動車椅子を開発。

経済産業省が推進するスタートアップ企業育成支援プログラム「J-Startup」選出。2度のグッドデザイン賞や2018 Best of Innovation Awardなど多くの賞を受賞。

Kyoto Robotics:重労働・単純労働から人間を解放するロボット

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://www.kyotorobotics.co.jp/

目と脳を持つ知能ロボットを開発するスタートアップ。商品の詰め替え作業や工場業務などの重労働・単純労働から人間を解放するロボットを開発している。

累計約10億円の資金調達を実施している。

MUJIN:ロボットを簡単に操作する「MUJINコントローラ」

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://mujin.co.jp/

産業用ロボット向けのソフトウェアを開発する東大発スタートアップ。

ロボットを動かすにはコントローラーが必要だが、「MUJINコントローラ」を使えば、ロボットの動作をリアルタイム逆運動学計算を行なって計算し、ロボットの各関節の角度や位置を指定することなく、ロボット自身にアームの動かし方を実行させることができる。

GROOVE X:人が一緒にいたくなる家庭用ロボット「LOVOT(ラボット)」の開発

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https://groove-x.com/

Pepperに関わっていた事でも知られ、トヨタ自動車でスーパーカー「LFA」の開発や「F1」開発等に従事した経験を持つ林要氏が創業したヒューマノイドロボットの開発スタートアップ。ノンバーバル(非言語)によるサブコンシャス(潜在意識、無意識)コミュニケーションを基軸とするロボット「LOVOT」を2019年に発売予定。

これまでに約80億円の資金を調達している。

メルティンMMI:人に最も近い手の動作を再現できるサイボーグ

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https://www.meltin.jp/

人に最も近い手の動作を再現できるサイボーグ「MELTANT-α」を開発する。

たまごの殻を割らずに持てるといった人の手に限りなく近い繊細さと10kg程度の物体を持ち上げるパワーも備えている。

バイオ・マテリアル産業

生命、生物を用いて日本の社会課題を解決していくスタートアップを紹介する。バイオ技術は、主に医療、食品、環境問題などへの取り組みに応用されている。

アルガルバイオ:藻を食品、医療、燃料に応用

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http://algalbio.sakura.ne.jp/hp/

2018年に創業された、東大発の藻類バイオスタートアップ。数千種類の微細藻類の株から食品、医療、燃料など様々な分野への応用を行う。

3000株の藻類を保有しており、今後は食品メーカーなどと組んで機能性素材として食品や飲料向けへの提供を目指している。

2018年5月に東京大学エッジキャピタルから5,000万円の出資を受けた。

クオンタムバイオシステムズ:低価格で高性能のDNA解析

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://quantumbiosystems.com/

量子力学を駆使したDNAシークエンサーを開発するスタートアップ。シリコンバレーと日本に拠点を持っている。特徴としてサンプルの取り扱いが簡易、高精度、また、低価格である点などがある。

これまでに24億円を調達済み。医療分野、食糧、環境問題への遺伝子情報の活用を目指す。

バイオーム:いきものコレクションアプリ「バイオーム」

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://biome.co.jp/

いきものに関する全ての知を提供するアプリ「バイオーム」を開発するスタートアップ。他にも、生物情報可視化システムの提供や、環境コンサルティングも行なっている。

経済産業省が推進するスタートアップ企業育成支援プログラム「J-Startup」選出。

レグセル:IPS細胞を活用した新たな医療技術の実用化

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

http://regcell.jp/

免疫細胞治療の技術開発を行う再生医療スタートアップ。免疫細胞の医療への活用は、副作用が少なく高い効果が期待される。

今後は、再生医療製品の臨床開発を実施していく。累計6.4億円を調達している。

Jiksak Bioengineering:独自の細胞培養技術でALS(筋萎縮性側索硬化症)治療

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://www.jiksak.net/jiksak-1

進行とともに随意筋のコントロールを失っていくALS(筋萎縮性側索硬化症)を、人工的に人体と同じような神経組織を作製することで治療することに取り組む。iPS細胞をもとに、人工臓器チップと呼ばれる技術を開発する。

2018年にANRIなどから1.9億円を調達。NEDOのSUI採択案件(研究開発型ベンチャー支援事業)にも選出。

タベルモ:微細藻類を用いた食品の開発

これからはロボット、バイオに注目!国内有望スタートアップ20選

https://www.tavelmout.jp/

単細胞微細藻類であるスピルリナを、食用の新しい蛋白質源として活用していくことを目指すスタートアップ。これまでにも健康食品として知られてきたスピルリナは、苦味やえぐみから消費があまりなされてこなかったが、タベルモではこれの無味無臭化に成功した。

2018年に、シリーズAで17億円の調達に成功している。

ロボット、バイオ・マテリアルスタートアップが変えていく未来

ロボット、バイオ・マテリアルの分野は、これから繁栄が予測される未発達の分野だ。そこで多くのスタートアップがイノベーションを巻き起こそうとしている。まだまだ知名度は低いが、複数の企業が大型の資金調達を実施するなど注目が集まるようになってきている。

今後は政府からの出資も進み、彼らが日本の社会課題を解決していく日は近い。

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