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日本初のハンズオンVC、『グロービス・キャピタル・パートナーズ』の秘密とは?

グロービスキャピタルパートナーズ、多くのスタートアップ企業を成功へと導く日本初のハンズオンVCの秘密とは?

日本初のハンズオンベンチャーキャピタル(経営に積極的に参加する投資を行う)である、グロービス・キャピタル・パートナーズ(以下、GCP)。GCPは、1996年に設立された老舗ベンチャーキャピタルで、支援企業の成長性と投資リターンの圧倒的な高さで知られている。

GCPは、2018年時点で5つのファンドを持っており、これまでに約600億円にのぼる資金を運用してきた日本国内最大級のベンチャーキャピタル(以下、VC)である。その投資先には、グリーやワークスアプリケーションズなど現在は大きく成長した企業が名を連ね、ハンズオンVCとして、まだ規模の小さかった未来の大企業の成長に数多く貢献してきた。投資先はこれまで150社を越え、そのうち20%(公式HPの情報を元に算出)の30社が上場を果たすまでに成長している。

さらに、Forbesが2017年に発表した「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家BEST10」(Forbes JAPAN)において、GCPの投資家は1位の仮屋薗聡一氏を筆頭に、5位の今野穣氏、7位の東明宏氏を含め計3人がランクイン。仮屋薗聡一氏は、日本ベンチャーキャピタル協会の会長も務めるほどの重要人物でもある。

同ランキングは、一年間のキャピタルゲインが多かった人物の順位を表すものであり、GCPから多くの投資家がランクインしていることからも、GCPが持つフォンドの投資リターンの高さが読み取れる。そんな日本を代表するVCであるGCPについて考察する。

日本のVCの歴史

日本のVCの歴史は、京都エンタープライズデベロップメントと、日本エンタープライズデベロップメントが1972年11月に国内最初のVCとして誕生したことにはじまる。しかし、当時の日本には株式市場が、完全に整備されてはおらず、十分にキャピタルゲインを得ることができなかった。そのため、両社とも現在は活動を行なっていない。

現存する日本最古のVCであるジャフコは、1973年に設立された。この時期には、ジャフコ含めいくつかのVCが設立されるが、1970年代に京都エンタープライズデベロップメントなどと同じ理由で撤退し、スタートアップ投資は停滞した。そして2000年以降のITバブルに呼応し、再びVCが数多く設立され、テクノロジー産業の成長とともに成長してきた。GCPは、ITバブル以前に設立されたVCであり、大手VCのなかでも老舗のひとつだ。

グロービス発、総額660億円を運用するファンド

GCPは、グロービス経営大学院などを運営する株式会社グロービス(以下、グロービス)から誕生している。ヒト・カネ・チエのプラットフォームとして、新産業の創造に寄与することをビジョンとして掲げる。

GCPは2018年から、シードステージの企業に対しての投資も行うことを発表しており、あらゆるステージの企業への投資を行う。GCPのパートナーである高宮氏によれば、これまでシードステージのスタートアップへの投資を行う企業は、少なかった。理由は、育成ノウハウ、有望な企業を見分ける力、また粘り強さが必要になるためだと考えられている。GCPは、2016年に第5号ファンド(Globis Fund V, L.P.)*1を設立し、アーリーステージのテクノロジースタートアップへの投資を強化。多くのファンドが実施しづらいアーリーステージ投資で、経営ノウハウや、知見を生かし未来の巨大企業を輩出している。

GCPはこれまで、150を超えるスタートアップに投資をしてきたが、約50%がアーリーステージ、約30%がミドルステージ、残りの約20%がレイターステージへの投資となっている。

*1:インターネット・モバイル分野に加え、ヘルスケアや教育、金融分野など非ITセクターにおけるIT活用、IoT(モノやサービスのインターネットによる相互接続)による変革案件を中心投資対象とする。
グロービスキャピタルパートナーズ投資ラウンドの割合

      (図1)同社HPより作成

グロービスキャピタルパートナーズ、投資実績一覧

     (図2) 同社HPより作成

上記の企業は、2016年以降にGCPが投資した企業。70%以上がアーリーステージへの投資となっていることがわかる。

これまでにはアーリーステージから投資し、グリーなどをはじめ、日本を代表するメガベンチャーを育成してきたGCP。グリー上場時は株式の約10%、額にして114億円分を保持していた。また、ワークスアプリケーションズの上場時も、株式の約26%である47億円相当を保持していた。

レイターステージでも、メガベンチャー企業を次々と生み出した。アーリーステージ同様、みんなのウェディングの上場時には、株式の約30%である73億円を保持していた。

このように、高いリターンを得ながらスタートアップをメガベンチャーに成長させてきたGCPであるが、その成功要因はハンズオンVCとしてスタートアップを支援する同社のスタンスにある。

日本初のハンズオンVCとして1996年に誕生して以降、現在もその投資手法は変わっていない。GCPは、金銭的な支援だけでなくヒト、カネ、チエについての支援を行う。特徴的なのは、4R(IR、PR、HR、EngineeR)と呼ばれる領域への業務支援だ。

グループ会社であるグロービスのスタッフや、その他外部の人材と協働することで、高レベルの支援を可能としている。具体的には、元証券会社のスタッフによるIR周りのコンサルティングや、グロービスのブランドを生かしたPR、外部のヘッドハンターによるHR支援からEngineerに関する採用支援など、さまざまな恩恵を、スタートアップは受けることができる。また、GCPスタッフが投資先企業の社外取締役に就任して行う、経営のサポート(ランサーズ株式会社社外取締役にパートナー高宮慎一氏、株式会社ヤプリ社外取締役にパートナー今野穰氏など)や、IPOに向けた資本政策などあり、アーリーステージのスタートアップには特に恩恵が大きい。

また、GCPスタッフが投資先企業の社外取締役に就任して行う、経営のサポート(ランサーズ株式会社社外取締役にパートナー高宮慎一氏、株式会社ヤプリ社外取締役にパートナー今野穰氏など)や、IPOに向けた資本政策などあり、アーリーステージのスタートアップには特に恩恵が大きい。

 

GCPの投資先に今後も注目

GCPの強みは、何と言ってもIPO率20%を超える高い実績だ。これにより、高レベルの成長を目指すスタートアップからのアプローチが増え続けているという。

また、前述したGCPの第5号ファンドには、国民年金基金連合会(以下、年金基金)からの出資を日本で初めて受け入れている。政府系金融機関でも、リスクを取らないことで知られる年金基金がハイリスクのスタートアップ投資に参画するにあたり、GCPのファンドが選ばれているのは、その信頼と実績に理由がある。2015年の投資実行額において日本の約54倍である米国では、年金基金からの支出がVC投資を支えているという。GCPは、年金基金などとともに日本のスタートアップ投資を強化していく。

VCの市場を牽引し、企業とともに成長するパートナーとしてスタートアップを成長させてきたGCPと、その投資先企業の成長に注目すべきである。

※グロービス・キャピタル・パートナーズ投資先企業へのキャリアについて専門家に相談をする

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