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【Spready佐古雅亮CEO】起業4日前に語る、起業のリアルな実態と本音

「異質なコミュニティから事業アイディアは生まれる。」そう話すのは、for Startups株式会社の卒業生として起業をする佐古氏。話を聞いたのは、起業をする4日前。直前にして感じる思いや、起業テーマの見つけ方などを今回はお聞きした。

マーケットに変革を起こすという挑戦

佐古雅亮(さこ・まさあき) ー Spready株式会社代表取締役
佐古雅亮(さこ・まさあき)
ー Spready株式会社代表取締役
2008年、株式会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア株式会社)に新卒入社。キャリアコンサルタント、リクルーティングアドバイザーとして経験を積んだ後、2015年にスタートアップ支援事業を立ち上げる。2017年株式会社ネットジンザイバンク(現:for Startups株式会社)に参画し、2018年5月にSpready株式会社を創業。

在籍期間全てで営業予算を達成するなど、前職でも活躍をしていた佐古氏だが、今回なぜ起業という選択をしたのだろうか。

佐古「僕は”命を燃やす”という表現をするんですけど、人生をかけるべきテーマを見つけたからですかね。もとから起業したかったわけではないんですけど、そのテーマへの取り組み方として最善だったので起業を選択しました。
僕が起業という選択肢でやりたいのはマーケットに変革を起こすこと。求人広告や人材紹介などいわゆる人材ビジネスは1980年ぐらいから30年間進化をしていなくて。僕自身が10年間業界で経験を積む中、業界におけるいろんな課題が見えてきたんです。そこを変えていきたいなと思っています」

昨今ではイントレプレナーという言葉が聞かれるようになり、大企業から新規事業や子会社が生み出される事も多い。しかし、佐古氏はたとえリソースが少ないとしても、業界を変えるのはスタートアップだと語る。

佐古「大企業のように既存の事業がしっかり回っていると、イノベーションのジレンマに陥りやすいんですよね。マーケットを変革するのはやはりスタートアップの役割だと思っています。例えば、Wantedlyやビズリーチもそうです。今でこそWantedlyも上場し、ビズリーチも1000人近い規模になっていますが、事業を始めたときはスタートアップ。そして彼らが新しい人材ビジネスの形を作っているんですよね。だから、僕もスタートアップとしてチャレンジをする必要があるなと感じています」

起業テーマを見つけるために大切なこと

業界に変革をもたらすようなアイディアを見つけ、事業化することは難しい。起業を志す人ですら、それを見つけられず、起業ができないという人は多い。
特段起業を目指していたわけでもない佐古氏が、アイディアを見つけた方法とは何なのか。

佐古「事業化するアイディアはまだ詳しくお話できないのですが、アイディアの見つけ方には圧倒的な答えが一つだけあります。いろんなコミュニティに属することですね。それも自分とは異質な。同じ会社内とかではなくて、別の会社や別の産業、世代とか。これが一番はやいと思います」

自分とは異なる経験をもつ人と話す事によって客観性が生まれ、自分の興味の矛先が分かり、事業のアイディアが見えてくるようになるという。

佐古「異質なコミュニティに属する人と、業界の構造的な課題などをディスカッションすることによって、自分の興味がどこに向いているのかが分かり、勝負すべきテーマが見えてくると思います」

しかし、テーマが見つかり成功した経営者でさえも創業期は苦労したなどの話は多い。佐古氏も実際、来月からの収入は保証されない状態。不安も多いが、ワクワクの方が強いと佐古氏は語る。

佐古「僕は嫁ブロックがなく、むしろ応援をしてくれているのでラッキーなのですが、それでも不安はありますね。事業のPLとBSはまわってるけど、生活のPL、BSはあれ?みたいなことも起こりかねない。(笑)ただ、最悪これまで培ったスキルや経験があるのでなんとかなると思っています。その自信があるから起業に踏み切れたというのはありますね。総論ではワクワクしてます。自分の命を燃やしたいテーマがあって、ワクワクしないわけないじゃないですか

事業を形づくる事に全力を捧げる

話を聞いたのは会社を設立する4日前。佐古氏が事業を成功させるために、起業直前で最も大事にしていることとは。

佐古「やはり事業を形作っていくことですね。やるからにはみんな成功したいと思うんです。プロダクトをリリースしないと分からないことも数多くありますが、成功確率を上げるため事業の仮説検証を可能な限りしています。そこが一番大事だと思っているので、時間を使っていますね」

仮説検証において、佐古氏が最も力をいれているのはディスカッション。ここでもやはり異質なコミュニティが必要だと語る。

佐古「僕の事業はある程度みんな気づいている領域だと思います。同じアイディアを持っている方や貴重なインサイトをくれる方がいるので、自分のアイディアをそういった方にぶつけるようにしていますね。ここでもやはり異質なコミュニティが大事です。全く異なる業界、世代にいる人は自分では思いつかないような意見をくれるんですよね。だからこそ、ここに相当な時間をかけていて、カジュアルな場でのディスカッションを合わせると、何十回とディスカッションを行いました」

何度もディスカッションを重ね、事業を形作っていると語る佐古氏だが、具体的にはどのような事をするのだろうか。

佐古「まだあまり詳しくは言えないんですが、抽象的な表現をすると、人と組織がもっと自由に出会える世界を作りたいと考えています。人と組織により流動性をもたせた世界にしたいんですよね。日本の採用活動って、慣習的に転職者の方に初めてお会いして、数回面接をするだけですよね。これだと転職者にも本当にこの会社に入って幸せなのかって分からないし、企業にとっても分かるわけないんですよ。もっと理想的に人と組織が出会える仕組みづくりにチャレンジをしたいですね」

起業を考えている方に今だから伝えたいこと

最後に起業を考えている人にアドバイスをお願いした。

佐古「全然まだ何も言えないですよね(笑)。やはり事業がまだ始まっていないので、漠然とした不安はありますよ。まだ偉そうには言えませんが、そんな時に助けてくれるのは、やはり自分の周りのコミュニティやネットワーク。なのでどれだけ良質なコミュニティを作っておけるかが、孤独な起業家にとっては非常に大事だと感じています。投資を受ける際には自分がどれだけ幅の広い、質の良いネットワークを持っているかという判断軸も必ずあると思います。そして、何より個人としても事業としても、成長の角度が変わると思うのでネットワーキングをちゃんとしとくのは必要なんじゃないかなと思いますね」

人生をかけるテーマに出会い、インタビュー中も終始笑顔の佐古氏。今回の挑戦を聞いて、多くの人から何かあった際に声をかけてと言われたということにも納得ができる。スタートアップとしてHR業界に変革を起こすと語る佐古氏の今後に期待したい。

取材・執筆:山下 太地
撮影:遠藤 岳史
編集:Brightlogg,inc.

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